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Seminar 2014

勉強会 2014年

2014年の勉強会バックナンバー

勉強会
第57回 医療と介護の勉強会

在宅患者の急性期神経疾患の管理
-脳卒中、てんかん、嚥下を中心に-

市立豊中病院 神経内科 中野 美佐 先生

2014年11月26日(水)

今回の勉強会は市立豊中病院神経内科部長の中野美佐先生に在宅患者の急性期神経疾患の管理をテーマに講演して頂きました。
脳卒中、てんかん、嚥下障害、胃瘻と幅広くご講演頂きました。
講演内容にあった一過性脳虚血発作(TIA)は在宅や施設で遭遇することが多い徴候です。一時的な症状だからと油断せずに、一度受診を促す対応が重度化を防ぐことにつながるとご教授いただきました。
胃瘻のお話では、胃瘻後の生存率について詳しく教えて頂き、胃瘻の是非について考える機会になりましたし、脳卒中を包括的に捉える視点を学ぶことができました。

勉強会
第56回 医療と介護の勉強会

20人に1人はかかる乳癌-症状と簡単に出来る自己検診-

相原病院 理事長 相原 智彦 先生

2014年10月29日(水)

今回の勉強会は相原病院 理事長の相原智彦先生に乳がんについて講演して頂きました。
どの疾病でも言われる事ですが、早期発見・治療が重要です。乳がんについては早期発見した際の10年生存率が高いことを教えて頂きました。
どのようにすれば早期発見ができるのか。言うまでもなく検診やセルフチェックです。
講演では、たくさんの写真を交えて乳がんが疑われる症状や兆候をご説明頂き、見るだけで容易に気付く乳房の非対称や陥凹があり、触ってシコリがわかる方も半数程度おられるとのことでした。
医学的知識のない方でも十分に危険信号を察知できると感じましたので時折、自分の身体を観て、触れることを実践しましょう。

勉強会
第55回 医療と介護の勉強会

当院のこれまでの歩みとこれからの展望

かとう整形在宅クリニック 院長 加藤 泰司

2014年9月18日(木)

今回の勉強会は、『当院のこれまでの歩みとこれからの展望』と題しまして、当院の取り組みや、移転後のビジョンについてお話させて頂きました。
たくさんの皆様にお越し頂けたことは非常に嬉しく、医療と介護の勉強会を継続してきて良かったと強く感じました。
住み慣れた地域で安心して暮らせる医療・介護体制を実現するため、地域包括ケアシステムの一端を担えるよう頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

勉強会
第54回 医療と介護の勉強会

パーキンソン病の診断と治療の実際

大阪医科大学 神経内科 石田 志門 先生

2014年7月24日(木)

今回の勉強会は大阪医科大学 神経内科の石田志門先生をお招きし、パーキンソン病について講演して頂きました。
パーキンソン病の4大兆候は無動、振戦、固縮、姿勢反射障害が知られています。もちろん、これらの運動症状は日常生活を制限する大きな要因です。
ただし実際は、非運動症状である自律神経障害、睡眠障害、認知機能障害が問題となる事例が多いように感じています。
パーキンソン病はパーキンソン病複合体(運動症状+非運動症状)として捉えることが重要というお話に強く共感しました。
最後にパーキンソン病の早期発見の試みを紹介され、早期発見のためのチェックリストをご提示いただきました。

勉強会
第53回 医療と介護の勉強会

嚥下機能について

市立豊中病院 耳鼻咽喉科 山本 圭介 先生

2014年6月18日(木)

本邦における死因の第4位である肺炎。ただし高齢者に限ってみると第1位と言われています。
高齢者肺炎のほとんどは誤嚥による肺炎であるため、肺炎の原因となる嚥下機能障害の予防および治療の重要性は高くなってきています。
そこで、今回は市立豊中病院の山本圭介先生をお招きし嚥下機能障害についてご講演していただきました。
講演では冒頭、口腔咽頭の解剖学、嚥下のメカニズムについて説明がありました。
その後、嚥下機能検査(VF・VE)の動画を用いて正常嚥下と誤嚥の様子を比較して見せて頂き、嚥下について理解が深まりました。
誤嚥をした時のサイン(ムセ・湿性嗄声・呼吸音の変化など)についても教えて頂き、患者さんの食事場面で注意して見ておくべきポイントがわかりました。
後半は治療について、リハビリテーション、薬物治療、手術のお話をして頂きましたが、 嚥下機能低下は年齢とともに必ず起こる問題であり、やはり予防や早期発見、早期治療が重要であるとご指摘がありました。
私たちの関わっている方々に対して、積極的に食事の状況を聞き取ったり、 食事場面を観察させてもらい、嚥下機能低下や誤嚥の兆候がないかを早速確認してみましょう。

勉強会
第52回 医療と介護の勉強会

糖尿病治療の最前線

中島内科クリニック 中島 譲 先生

2014年5月22日(木)

今回の勉強会は中島内科クリニックの中島譲先生をお招きし、糖尿病についてご講演して頂きました。
会場は講演開始前に満席(70名)となり、糖尿病に対する関心の高さを示していました。
講義では糖尿病の起こる仕組み、合併症、検査や治療に至るまで、ご説明して頂きました。
個人的には藤原道長や織田信長が糖尿病を患っていたであろうというお話が興味深く、やはりどんな強者も病気には勝てないんだなと…。
また、中島先生が取られたデータによると、HbA1cは季節によって値が変動する可能性があること、 糖尿病治療においてはインスリンだけでなくグルカゴンにも視点を広げることを教えていただきました。

勉強会
第51回 医療と介護の勉強会

認知症の方の体験世界-アルツハイマー病薬の話題を交えて-

エーザイ株式会社 小松 研一 様

2014年4月24日(木)

エーザイ株式会社の小松研一さんに認知症をテーマにご講演して頂きました。
未だ根本的な治療法のない認知症。私自身、現場で対応に苦慮することがよくあり勉強会を心待ちにしていました。
日々現場で対応しておられる参加者の皆さんも熱心に聴講されていました。
講義の前半は認知症の分類や病態について詳しく説明していただきました。
また、若年性認知症患者さんの日常生活場面を動画でご紹介いただき、認知症の方の体験世界を垣間見ることができました。
後半は薬物治療についてのお話があり、現状では脳細胞の死滅を治療する薬はないと。
早期発見し進行を緩徐化させる事が重要であると再認識できました。
認知症の理解が深まることで、患者さんに対する接し方について考える機会になりましたし、病態の捉え方についても視野が広がったように感じられました。

勉強会
第50回 医療と介護の勉強会

変形性膝関節症治療のup to date

京都大学整形外科 教授 松田 秀一 先生

2014年3月28日(金)

医療と介護の勉強会も今回で50回目になりました。 毎回いろんな分野で活躍する方々に講演をしてもらい、ここまで続けることができ本当に感謝です。
第50回の記念の勉強会は、私の大学時代からの友人で、 同じ整形外科の道に進み、2年前に京都大学医学部整形外科教授になられた松田秀一先生にお願いしました。
膝の人工関節では大変有名な松田先生ですが、 変形性膝関節症に対する保存治療からiPS細胞を用いた最新の研究まで話していただきました。
多くの研究論文を引用してのエビデンスを紹介してもらい私も大変勉強になりました。
グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントも膝の痛みの軽減や変形の予防には十分なエビデンスが無いということでしたね。
ナビゲーションを用いた人工膝関節の手術のビデオまで見せて頂き、あっという間の1時間でした。
医療と介護の勉強会、これからもできるだけ長く続けていきたいと思いますので皆様よろしくお願いします!

勉強会
第49回 医療と介護の勉強会

骨粗鬆症診療のフロントライン

大阪大学整形外科 助教 柏井 将文 先生

2014年2月27日(木)

今回は阪大整形外科の柏井先生に骨粗鬆症をテーマに講演していただきました。
骨粗鬆症は骨折の主たる原因であり、元気で生き生きとした毎日を脅かす病気です。
特に背骨の骨折は生命予後にも強く影響している恐い骨折であると教えて頂きました。
印象的だったのは、急に腰椎を訴えた高齢女性の約7割は脊椎を圧迫骨折していたというお話で、 会場の皆さんも声を出して驚かれていました。
骨粗鬆症の治療目的は骨折を予防しQOLの維持や向上を図ることであり、 そのためには、食事や運動、薬物治療が欠かせません。体の土台となる骨。
骨粗鬆症予防の重要性を改めて感じる機会になりました。
骨の健康、寝たきりにならないために意識しておきましょう。

勉強会
第48回 医療と介護の勉強会

知って得する薬局活用法~お薬持ってくるだけじゃなかったんだ~

ファルメディコ株式会社 狭間 研至 先生

2014年1月30日(木)

今年初の医療と介護の勉強会はファルメディコ株式会社代表取締役社長で医師の狭間研至先生に講演していただきました。
狭間先生は、代表として薬局を経営しながら医師として医療に関わり、 薬剤師の教育や普及啓発など多方面でご活躍されています。
講演では特に薬剤師の業務革新について触れられ、これまで薬剤師の主たる役割は、 薬局で薬を調剤し服薬指導をする事であったが、 超高齢化社会を迎えた今、薬剤師に求められる役割は訪問服薬指導へと変遷し、 訪問する薬剤師に求められる能力も変わることが必要と熱くお話していただきました。
薬は効いたのかどうか、効かなかったのであれば、なぜ効かなかったのか、 考察する能力が求められているとご説明いただきました。

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